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2021 年度 実施状況報告書

高齢者のワーキングメモリを高める運動条件とその脳内機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K20138
研究機関公益財団法人明治安田厚生事業団体力医学研究所

研究代表者

兵頭 和樹  公益財団法人明治安田厚生事業団体力医学研究所, その他部局等, 研究員(移行) (60782563)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード高齢者 / ワーキングメモリ / 運動 / fNIRS / 認知機能
研究実績の概要

本研究は、高齢者のワーキングメモリ機能を高める運動条件の探索とその脳内機構の解明を目的としており、一過性や習慣的な運動効果の検証をおこなうことを計画している。現在新型コロナウイルスの流行により集団での運動指導や、長時間の拘束を伴う脳機能測定が困難であることから、オンラインでの運動教室の効果検証を進めている。昨年度までの研究で、オンライン運動教室をおこなうためのシステム構築をおこなうとともに、実行可能性(安全に楽しく継続して続けられるか)を確認した。そこで本年度は、健常高齢者を対象として、3ヶ月間の自宅からのオンライン低強度運動教室がワーキングメモリ機能に与える効果を検証するためのランダム化比較試験(オンライン運動教室群と通常生活群の2群)を実施した。しかし、事前にサンプルサイズを100人に推定していたが、応募があり介入に参加した健常高齢者は51名であり、効果を評価するための十分な参加者が集まらなかった。そこで、次年度に向けて第二期の運動教室を計画している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルスの流行に伴い、計画していた運動介入研究に十分な参加者が集まらなかったため。

今後の研究の推進方策

次年度は、引き続きオンラインでの低強度運動教室が高齢者のワーキングメモリに与える影響のランダム化比較試験を実施予定である。並行して、新型コロナの流行により中断していた一過性の運動がワーキングメモリに与える影響についても、新型コロナの流行が落ち着いてきた段階で検証予定である。

次年度使用額が生じた理由

予定していた運動介入研究がコロナ禍によって研究参加者の応募が少なかったため、研究の規模を縮小したために本年度は支出が少なくなった。次年度も引き続き長期の運動介入研究を実施する予定であり、参加者謝金やインストラクターへの謝金、測定にかかわる消耗品や分析ソフトの購入、論文投稿費用等に当てる予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Comparison Between the Effects of Continuous and Intermittent Light-Intensity Aerobic Dance Exercise on Mood and Executive Functions in Older Adults2021

    • 著者名/発表者名
      Kazuki Hyodo, Kazuya Suwabe, Daisuke Yamaguchi, Hideaki Soya, and Takashi Arao
    • 雑誌名

      Frontiers in aging neuroscience

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.3389/fnagi.2021.723243

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 自宅型の高齢者向けオンライン運動教室プログラムの実行可能性とメンタルヘルスへの影響―予備的検討2021

    • 著者名/発表者名
      兵頭和樹, 城所哲宏, 野田隆行, 山口大輔, 西田純世, 河原賢二, 甲斐裕子,荒尾孝
    • 学会等名
      第76回日本体力医学会大会
  • [学会発表] 高齢者の認知機能維持・向上に資する 運動の役割2021

    • 著者名/発表者名
      兵頭和樹
    • 学会等名
      日本体育・スポーツ・健康学会 第71回大会
    • 招待講演

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公開日: 2022-12-28  

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