研究課題/領域番号 |
19K20140
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研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
吉田 司 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所, 研究員 (20822175)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 生体電気インピーダンス分光法(BIS) / 骨格筋 |
研究実績の概要 |
本研究は、多周波生体電気インピーダンス分光法(BIS)を用いて、骨格筋細胞膜のコンデンサ特性を検証するものである。2019年度は、予備研究データの分析を行いいくつかの知見が得られた。現在、得られた知見の公表に向け準備を行っているところである。また、BISはその測定手法の特性上、データ量が膨大になる。そのため、データ処理をするためのプログラムの開発に着手した。プログラムが完成すれば、データ処理の手続きが現在よりも飛躍的に向上する。 一方で、2019年度は研究協力者が開催する体力測定会に参加し対象者を確保する予定であったが、諸々の事情で測定会が開催されなかったため、対象者数が予定を下回っている。加えて、本務で新規のプロジェクトに忙殺され、新たな測定機会の開拓にエフォートを割くことができなかった。 2020年度は、データ処理プログラムを完成させる。加えて、これまでのBIS測定の経験上、測定値が安定しない対象者が存在することがわかっているため、測定技術に関する再検討を行い、測定の再現性がより高くなる方法を模索する。あわせて、測定原理に明るい研究者を探し協力を求めるため、関係者にヒアリングを行う。 対象者の確保について、2020年度はCOVID-19の影響で対面での調査が難しいと予測できる。2021年度に測定が実施できるように、他のコホートの協力を得たり、新規測定フィールドの開拓をする等の準備を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
対象者の確保に関して、参加を予定していた測定会が開催されなかった。また、本務に忙殺され、測定機会の開拓にエフォートを割くことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度は、データ処理プログラムの完成を見込んでいる。プログラムが完成すれば、多人数の測定を実施し直ちにデータ化することが可能である。2020年度はCOVID-19の影響で測定会が実施不可の可能性が高いため、2021年度に多くの測定機会が確保できるよう、新規測定フィールドの開拓等の準備を行うとともに、他コホートとの共同研究によるデータの二次利用等を模索する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2019年度は研究協力者が開催する予定であった体力測定会が実施されなかったため、測定に関する旅費・消耗品費・人件費等が発生しなかった。2020年度も測定会が開催されない可能性があるが、2021年度の開催を向けた準備を行うとともに、多人数の測定を実施できるように、所属機関が持つBIS測定器に追加してBIS測定器を購入する。
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