アテローム性動脈硬化(atherosclerosis)は,動脈硬化症の一般的な形態であり,動脈硬化症とは動脈壁の肥厚および弾性喪失を引き起こす幾つかの疾患の総称である。 本研究では、アテローム性動脈硬化において現在最も広く受け入れられている動脈内膜肥厚過程の中で、TGF-β複合体の一成分であるLatent TGF-β binding protein-1 ( LTBP-1 )の平滑筋細胞の遊走作用を有する部位を明らかにしようと試みた。さらに、LTBP-1の機能とTGF-βとの関係性を明らかにし、粥腫の発症、進展および退縮にどのように働いているかについて発展させたい。
|