2022年度には、2021年度にアップグレードしたグレーディング能力の測定システムを用いて、握力測定における測定手法の確立、および分析方法について、若年成人を対象に予備検討を実施した。その結果、筋力(握力)の要求レベル、正弦波の周期、測定時間等の諸条件について適正な範囲を見出すことができた。2023年度は、地域在住の高齢者を対象に、サルコペニアの表現型とグレーディング能力の関連についての分析を行う予定であった。しかしながら、当初の目的であった下肢の筋力測定時におけるグレーディング能力の測定方法の手技確立が、予定通りに進めることができず測定会開催によるデータ取得を実施することができなかった。
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