研究課題
若手研究
超高齢社会を向かえた日本において,包括的なフレイル予防,すなわちサルコペニアおよび認知症の予防に有用な戦略を構築することは緊急性の高い課題である.レジスタンス運動はサルコペニア予防に効果的だが,認知症予防に対する効果はコンセンサスが得られていない.本研究により,レジスタンス運動および血流制限運動に認知機能の改善・向上効果が示され,包括的なフレイル予防戦略として有用な可能性が示唆された.
運動生理学,運動疫学,健康科学
学術的意義: レジスタンス運動および血流制限運動に認知機能の改善・向上効果があることを若年者および中高齢者の両方で見出した.骨格筋に刺激を与えて鍛えることにより,脳が鍛えられるとするパラダイムの具体化に貢献し得る.社会的意義: 身体的・心理的フレイルの包括的な予防戦略として有用な運動プログラムの基盤創出に繋がる可能性がある.