敗血症では一次感染初期の免疫系細胞の過剰な活動亢進による臓器傷害や、感染後期での免疫系が強く抑制された免疫麻痺により引き起こされる二次感染などが懸念されている。我々は敗血症時の免疫応答を調べ、プロバイオティクスの敗血症一次感染に対する効果および敗血症二次感染の原因となる免疫麻痺を解除する効果について検証した。敗血症モデルマウスにおける腸管粘膜(MLN)および脾臓(SP)における樹状細胞(DC)は、部位別に機能的に異なることが見出された。また、敗血症発症源となり得るサルモネラ菌の増殖抑制効果も認められたことから、プロバイティクスが敗血症やその後の二次感染に対して効果的に寄与する可能性がある。
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