がん再発不安は、がん罹患後の生活の中で最大のアンメットニーズであるが、安全かつ普及可能な対策が確立されていない。本研究では、化学療法終了後のがん再発不安を有する女性の乳がんサバイバーを対象に、えごま油とビフィズス菌含有食品の摂取が、がん再発不安などの精神的苦痛に及ぼす影響を無作為割り付け対照比較試験にて検討した。48名が参加し、3群(えごま油+ビフィズス菌群、ビフィズス菌単独群、通常治療群)に無作為に割り付けた。投与前の腸内細菌のプロファイルや、投与による腸内細菌叢の変化を併せて検討し、個々のがん患者の状態に応じた、がん再発不安の克服を目的とした個別的な栄養学的介入法の開発に繋げる。
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