糖尿病患者の増加の一因として食習慣の欧米化に伴う、腸内細菌叢の変化していることが考えられている。本課題では、腸内細菌の改変が内臓脂肪組織での2型自然リンパ球(ILC2)の活性化を介して慢性炎症を引きこしていることおよび発酵食品の効果を明らかにすることを目的として研究を実施した。内臓脂肪のILC2は内臓脂肪に発現している脂肪酸トランスポーターであるCD36の発現抑制を介し飽和脂肪酸の内臓脂肪への流入を抑制し、内臓脂肪での慢性炎症の抑制、糖尿病発症を抑制していることが明らかとなった。また、発酵食品を摂取すること、内臓脂肪の蓄積が抑制されていることが明らかとなった。
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