本研究では、最低限どれくらいの朝食量が必要か、について栄養素摂取量と身体活動量の面から検討した。朝食のエネルギー摂取量が少ないと1日の身体活動量が少なく、1日に必要なエネルギー・栄養素の摂取量が不足する可能性があり、若年期では少なくとも推定エネルギー必要量(EER)の20 %の朝食量を目指すべきであると考えられた。朝食摂取習慣の無い人が最初からEER20 %を満たす朝食摂取を目指すことへの負担が大きい場合には、分割朝食(EER20%を午前中に2回に分けて摂取)が選択肢の一つとなり得る。また、より少量(EER10 %)の朝食であっても一部の栄養素を補うためには有用である可能性がある。
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