研究課題
若手研究
摂食調節やストレスに影響を与える精油の香りを用いた芳香療法の確立を目的とし、まずラットを用いた精油の香り暴露による脳内の応答部位や摂食調節に関与するニューロン活動の動態を形態学的に調査した。ラットに精油の香りを暴露し、視床下部の神経応答を観察した結果、ジンジャーおよびペパーミント精油に高い応答性が見られた。また、ジンジャー精油の香り暴露におけるc-FosとMCHの二重免疫染色を行った結果、LHにて共発現が観察された。よって、ジンジャー精油の香りは摂食促進作用がある可能性が示唆された。
健康科学
本研究では、ジンジャー精油の香りは摂食促進作用がある可能性が示唆された。今後、様々な精油の香り刺激による脳内の摂食調節機構を解明することにより、摂食障害疾患の代替医療の一つとして、芳香療法が活用できると考えられる。