病理評価では、バルサルタン群は中心静脈域の脂肪滴が小さくなり、ヒドララジン群は類洞が見られ、中心静脈付近から細胞が回復した。門脈域では、バルサルタン群は正常細胞が多く確認され、ヒドララジン群は脂肪滴が多く見られた。脂質染色では、コントロール群で繊維化が密ではない部位において大脂肪滴がみられ、密である部位は回復しなかった。バルサルタン群は、全体的に脂質が減少したが中心静脈付近では脂質が残存し、ヒドララジン群では中心静脈付近のみ脂質が減少した。ウェスタンブロッティング結果も含めて検討した結果、脂質の減少についてはバルサルタンの方が有効であり、繊維化改善にはヒドララジンの方が有効であると示唆される。
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