本研究目的は、高齢腰痛者者の筋の量的特性,筋内脂肪や筋線維の変性などの質的特性を明らかにすることとした。対象は、胸腰椎疾患を有する入院患者を対象に,筋量および筋質と運動機能との関連を横断的に検証し,さらに筋量および筋質の変化量が運動FIMの改善に与える影響について縦断的に検証した。その結果、運動FIMの改善に影響する要因として細胞外液比,CS-30およびVASの変化量が抽出された。これら結果から,筋量は筋力と,筋質は筋力に加えて運動パフォーマンスと関連し,運動FIMの改善には筋質の改善が影響することが示唆された。
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