口腔機能の維持・向上をはじめとする歯科口腔保健の取組には、格差を生む因子特性の検討を含め、ライフステージ毎の歯科口腔機能の状況を適切に把握する必要がある。本研究では、九州在住の若年成人層を対象とし、口腔環境状態や咀嚼力の測定を行った。また、食生活調査や遺伝的要因についても検討を行った。その結果、若年成人では、高齢者との比較検討により「歯の健康」に対する取組強化の必要性が認められた。また、口腔環境状態に寄与する因子として、「歯磨き時間の違い」や「ビタミン類の摂取頻度」との関係が示唆された。遺伝的要因については今後も検討の余地がある。
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