本研究では、フルクトース代謝におけるAldolase Bの役割とその欠損に伴う代謝障害の分子機構の解明を試みた。 過剰なフルクトースを摂取することで起こるフルクトースの代謝障害によって酸化ストレスが惹起されることで、肝障害やそれに伴う血糖の低下などの代謝障害が起こること。また、ChREBPを介した遺伝子転写が亢進し、特に脂質合成系の遺伝子の遺伝子転写が増加することが示された。さらに、培養肝細胞を用いた解析より、フルクトースの代謝障害によって惹起される酸化ストレスは抗酸化剤の処理で改善できることが示された。
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