2型糖尿病患者の重症化を防ぐ方法の一つとして、2型糖尿病の重症化予測に資するバイオマーカーであるメチルグリオキサール(MGO)や3-デオキシグルコソン(3-DG)の存在量を指標に重症化リスクの高い患者を見極め、重症化予防策をとることが考えられる。しかしながら、1000万人と推計される2型糖尿病患者の臨床検査に最適なMGOや3-DGの簡便定量法は開発されていない。本研究では、維持管理も含め取り扱いが容易な機器により検出可能な化学発光という現象を利用した、MGOおよび3-DGの簡便定量法の構築を目指した研究に取り組み、化学発光物質への誘導体化反応条件や反応生成物の化学発光条件に関する新知見を得た。
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