研究課題/領域番号 |
19K20229
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研究機関 | 統計数理研究所 |
研究代表者 |
長島 健悟 統計数理研究所, 医療健康データ科学研究センター, 特任准教授 (20510712)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | メタアナリシス / 予測区間 / モデル誤特定 |
研究実績の概要 |
初年度には,「変量効果モデルにおけるメタアナリシス手法を網羅する統計ソフトウェアの開発」と「単変量の変量効果モデルにおけるモデル誤特定下での信頼区間と予測区間の検討」を行った. メタアナリシスの予測区間を算出するために以前に公開済みであったRパッケージ(pimeta package)の大幅な機能拡充を行った.メタアナリシスの解析において頻用される手法をできる限りサポートするため,信頼区間(DerSimonian-Laird estimator; Hartung & Knapp 2001; Sidik & Jonkman 2006; Kenward-Roger type estimator; Hardy & Thompson ; Noma 2011),予測区間(Higgins et al. 2009; Partlett & Riley 2017; Nagashima et al. 2019; Wang & Lee 2019),異質性パラメータ(DerSimonian & Laird 1986; Hedges 1983; Paule & Mandel 1982; Hartung & Makambi 2003; Hunter & Schmidt 2004; ML; REML; Thompson & Sharp 1999; Sidik & Jonkman 2005; Sidik & Jonkman 2007; Morris 1983; Chung et al. 2013)の推定手法の多くを網羅する改定を行い公開した.また,Rパッケージに関するソフトウェア論文を投稿済みであり,現在改定中である. 単変量の変量効果モデルにおけるモデル誤特定下での信頼区間と予測区間の検討を進めた.作成したRパッケージによる大規模なシミュレーションを実施し,単変量の変量効果モデルにおけるモデル誤特定下での信頼区間と予測区間の特性について評価した.現在シミュレーション結果の検討を行っており,論文執筆中を進めている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り,ソフトウェアの作成と単変量の変量効果モデルにおける検討を進めており,おおむね順調に進展していると言える.
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今後の研究の推進方策 |
「単変量の変量効果モデルにおけるモデル誤特定下での信頼区間と予測区間の検討」についての成果を学術雑誌に投稿し.「多変量の変量効果モデルにおける妥当な予測区間の提案」についての検討を進める予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度の残額をソフトウェア論文の改定時の英文校正に使用する予定であったが,査読結果の返信が予定より遅れ年度末での返信となり,予算の執行に間に合わなかったため. 改定原稿の作成を行い,英文校正の費用として執行する計画である.
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