研究課題/領域番号 |
19K20240
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
崔 恩瀞 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 助教 (90755943)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ソースコード再利用 / テストコード自動生成 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,類似ソースコード検索を用いたテストコード自動生成環境の構築することで次の2点に答えることである:「問い1.類似ソースコードを再利用することで,開発者が理解しやすいテストコードを自動で生成できるか?」と「問い2.本環境によって生成されたテストコードは既存の手法で生成されたテストコードより,高いテストカバレッジが得られるか?」 上記の「問い1」を踏まえて既存のテストコードを再利用することで高いテストカバレッジを持つテストコードを自動生成する環境を構築するため,プロジェクト間でテストコードが再利用できるプロジェクトがどれぐらい存在するかをテストメソッドの依存関係に着目して調査した.具体的に,オープンソースのJavaプロジェクトを調査し,テストコードの再利用元として使用できるリポジトリが1,862件存在することや,大半のテストメソッドはテスト対象コードにたかだか2つの依存を持つこと,そうした依存関係を保つ移植によって本来必要なテストメソッドの平均83%を生成できる可能性を実証的に示し,既存テストコードの再利用による自動生成手法が現実的かつ有益であることを示した.また,調査結果に基づいて,再利用対象のテストコードを開発者に推薦する環境を実際に構築した.その後,「問い2.本環境によって生成されたテストコードは既存の手法で生成されたテストコードより,高いテストカバレッジが得られるか?」に応えるために,本環境をJavaで開発された複数のオープンソースソフトウェアソフトウェアに適用することで既存の手法とテストカバレッジに関する比較や被験者実験を行い,その結果に基づいて環境の改善を行なった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本環境を被験者実験を行なった結果,本研究が目指している目的に至らず,本環境によって生成されたテストコードがユーザーがほしいテストコードを推薦する可能性が低いことがわかったため,より開発者の要求にあるテストコードを自動生成する環境の改善を行う予定である.
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今後の研究の推進方策 |
本環境によって生成されたテストコードは既存の手法で生成されたテストコードをよりより開発者の要求にあるテストコードを自動生成する環境の改善を行うために,テストコードスメルが含まれているテストコードを除外することでテストコードを自動生成する環境の改善を行う予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染拡大により,国内外の学会が遠隔開催されたため,旅費を使用する必要がなくなったため
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