研究課題
光無線リンクを用いてデータセンター内のトポロジを動的に変えることで、アプリケーション毎に計算ノードを柔軟に分配するスケジューリング手法を開発した。将来の全光無線通信による大規模計算機システムの効率的な利用と設計法を確立することで、次世代アプリケーション毎に実行時間が短くなることを検証した。具体的には、2019年度の成果に基づいてシステム管理者の観点からタスクマッピングとスケジューリングアルゴリズムを開発した。開発したアルゴリズムが光無線アーキテクチャ上の資源やFSOリンクの利用衝突を避け、有効な資源分配法を実現できるか否か正確に評価した。その手段として、研究代表者である胡が保有したスケジューリングシミュレータを活用し、タスクを実行するトポロジを動的に計算した性能評価を行った。また、提案されたシステム全体を実装してその実現性を検証するとともに、前述したスパコントポロジ生成・解析ツールとスケジューラのプログラムをオープンソースソフトウェアとして公開した。2020年度の成果により、並列分散アプリケーションを実行し、現状のケーブル計算機システムや前年度の開発した単純な光無線システムと比べて、通信待ち時間や総実行時間が短縮されることを明らかにした。
すべて 2020
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
IEICE Transactions on Information and Systems
巻: E103-D(12) ページ: 2480-2493
10.1587/transinf.2020PAP0006