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2021 年度 研究成果報告書

情報指向ネットワークにおける高効率なキャッシュ・経路協調制御方式の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K20265
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分60060:情報ネットワーク関連
研究機関国立研究開発法人情報通信研究機構

研究代表者

大岡 睦  国立研究開発法人情報通信研究機構, ネットワーク研究所, 研究員 (20816152)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードICN / 情報指向ネットワーク技術 / ネットワーク制御 / ネットワーク内キャッシュ
研究成果の概要

本研究は、情報指向ネットワーク技術(ICN)を活用した高効率なネットワーク実現のために、高品位動画のオンデマンド配信に適した高効率なキャッシュおよび経路の協調制御方式の検討を行った。まず、スループット調整等のトランスポート層の処理までを考慮したキャッシュアルゴリズムの提案、及び、高品位動画等のコンテンツキャッシュの取得を効率化する要求方式を提案し、集中制御型のコントローラーを用いてルーター間の協調を実現する方式を実装して実験を行い、提案方式の有効性を確認した。更に、制御端末とルーター間のメッセージング仕様をパケットフォーマットレベルで検討し、標準化を行った。

自由記述の分野

情報ネットワーク

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、高品位動画のビデオオンデマンドサービスの登場や5Gの普及、ニューノーマル時代到来による通信需要やサーバー負荷の大幅な増大が危惧されており、より省資源で高速・低遅延な通信が可能な高効率ネットワークの実現が求められている。こうした通信を効率化するICNの重要性は高く、加えて、ICNの初期設計において想定されていなかった詳細なネットワークの挙動を考慮して更なる通信の効率化を実現する点で、本研究の重要性は高い。また、実際に実装や標準化、遠隔授業通信実験環境での実験等を通じて、提案方式が実環境においても有効であることを実証した点でも意義は大きい。

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公開日: 2023-01-30  

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