表面張力を主体とする流れの高精度解析の実現を目指して、移動サーフェスメッシュを用いる新しい粒子法を開発した。主な研究成果は以下の通りである。(1)新しい時間進行法を開発し、非圧縮性流れの基礎的な解析精度を向上した。(2)移動サーフェスメッシュを用いて界面形状を陽的に追跡することで、表面張力の計算精度を大きく向上した。(3)軸対称座標系を用いることで、軸対称三次元流れの計算効率を向上した。(4)移動サーフェスメッシュの分裂アルゴリズムを開発し、トポロジー変化を計算可能とした。(5)実問題例として蛇口からの液垂れ問題や連続式インクジェット流れを解析し、開発手法の有効性を示した。
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