機械翻訳における自然言語の意味曖昧性解消を目的として、マルチモーダルニューラル機械翻訳(MNMT)が主に研究されている。本プロジェクトでは、低資源な設定でコンパラブル文を用いたMNMTという新しい仕組みを考案し、画像を用いたMNMTにおいてはセマンティック画像領域と単語領域アライメントを用いたMNMTを提案し、映像を用いたMNMTにおいては空間階層注意ネットワークを提案し、機械翻訳における視覚情報の利用の有効性を示した。開発したMNMTシステムは映画、ドラマ、アニメやニュースなどの字幕の自動翻訳の精度向上に貢献できるし、大阪万博などの国際的イベントでの自動翻訳ニューズにも応えられる。
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