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2022 年度 実績報告書

大規模データセットを用いたロボット物体把持タスクの学習の効率化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K20369
研究機関東京大学

研究代表者

黒瀬 優介  東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教 (20832512)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードドメイン適応 / ドメイン一般化
研究実績の概要

本研究は大規模データによる把持動作の効率化に関する研究を行ってきた.これは大規模データを作成することが困難な環境においても高性能な動作を実現するために,大規模データで学習するモデルをその環境に合わせて転移することで実現しようとするものである.
そこで,本研究ではその手法の開発をデータに偏りがあるような環境での学習の効率化や能動学習及び自己教師あり学習などさまざまなアプローチで検討を試みてきた.
今年度においては,本研究のメインテーマである大規模データで学習したモデルを如何にして転移するかということを考え,2点のアプローチで研究を行ってきた.具体的にはドメイン適応とドメイン一般化である.ドメイン適応とは,ある環境(ドメイン)で学習されたモデルを違う環境に移した際に精度の低下を緩和させるようにモデルをその環境に適応させる技術である.一方で,ドメイン一般化とは,環境に依存しない特徴を学習することにより環境の変化にロバストなモデルを構築する技術である.
ドメイン適応のアプローチにおいては,主に医用画像を用いて研究を行い,これまでになかったmultiple instance learningの枠組みでドメイン適応を行い,適応先のインスタンスのラベルまで推定するという難易度の高い課題に取り組み,高精度を達成した.
また,ドメイン一般化のアプローチにおいては,こちらも医用画像を対象として研究を行い,病理画像における核分裂像の検出タスクにおいて,未知の環境においても高い精度を達成した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Domain Adaptive Multiple Instance Learning for Instance-level Prediction of Pathological Images2023

    • 著者名/発表者名
      Shusuke Takahama, Yusuke Kurose, Yusuke Mukuta, Hiroyuki Abe, Akihiko Yoshizawa, Tetsuo Ushiku, Masashi Fukayama, Masanobu Kitagawa, Masaru Kitsuregawa, Tatsuya Harada
    • 学会等名
      IEEE International Symposium on Biomedical Imaging (ISBI)
    • 国際学会
  • [学会発表] 可視・長波長赤外同軸画像を利用した容器内飲料の温度推定2023

    • 著者名/発表者名
      高畑智之,黒瀬優介,原田達也
    • 学会等名
      Dynamic Image processing for real Application workshop 2023
  • [学会発表] 核分裂像検出におけるドメイン一般化に関する研究2022

    • 著者名/発表者名
      黒瀬優介,廣嶋優子,南條博,原田達也
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告(MI)

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公開日: 2023-12-25  

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