研究課題
若手研究
本研究では、若年女性が第三者から美しいと思われるように歩くための運動学的機序を明らかにすることを目的とした。若年女性の歩容の美しさを評価するための、一般成人でも使用しやすい用語が選出された。これらの語を用いて歩行アニメーションの印象評価を行った結果、審美的印象と関連する運動学的特徴が確認された。さらに、女性の歩容の魅力的という印象が、観察者の性別によって異なることが示された。
バイオメカニクス
本研究の結果、前後方向に上肢を大きく振り、体幹をまっすぐに伸ばすことで見るヒトに良い印象を与えられることがわかった。美しく歩くための書籍や教室が広く普及していることから、美しい歩き方の運動学的機序を明らかにしていくことによって、科学的根拠に基づいた歩き方の改善が可能となるとともに、姿形以外の美しさの新たな価値を創造することにもつながる。