研究実績の概要 |
本年度は、本研究計画について、昨年投稿した決定的混合パターン法を用いた高精度・高速なゲノム進化史推定論文につい、Bioinformatics誌から論文を発表した。
また、本年度行った研究は次の通りである。(1)昨年に引き続き、逆ポッツ法を二項間関係から論理関係の枠組みに拡張したアルゴリズムについて研究を進めた。しかしながら、計算量や得られた結果の解釈の点から実データへの適用が困難であると思われため、本研究は論文化を断念した。(2)離散値データを対象とした逆ポッツ法を連続値データに拡張できるかについて検討を行ったところ、グラフィカルLassoモデルを拡張することによって同様の解析が可能であることが判明した。今後、メタゲノムデータ等に開発したモデルを適用することで、遺伝子機能推定研究を進めていく予定である。
研究計画全体を通して、(1)統計的に論理関係を検出するLogicome Profiler, (2)統計的に有意な配列モチーフを検出するMotimul, (3)高精度な二項遺伝子関係を検出するIPM, (4-5)高精度にゲノム進化史を推定するMirage ver.1およびver.2と、五本の論文を発表することができた。
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