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2020 年度 実施状況報告書

感覚統合能力評価インターフェイスの提案

研究課題

研究課題/領域番号 19K20411
研究機関兵庫県立福祉のまちづくり研究所

研究代表者

中村 豪  兵庫県立福祉のまちづくり研究所, その他部局等, 研究員 (50707403)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード視線計測 / 眼球運動 / 高次脳機能評価 / 定量評価 / モーションキャプチャ
研究実績の概要

本年度は、初年度に構築した3つのシステム(眼球運動評価システム、高次脳機能評価システム、四肢運動評価システム)の改良を行い、成果発表を行った。
まず、初年度に構築をした高次脳機能評価システムを用いて、高齢者を対象に、文章を読解するタスクや1つだけ種類が異なる文字や数字を探索するタスクなどにおける視線を計測し、視線の特徴を可視化できることを確認した[International Convention on Rehabilitation Engineering and Technology (i-CREATe 2020)]。また、初年度は、非装着型の視線計測装置によって、被験者の移動を伴わないタスク(PC画面を見る際の視線)のみを計測対象としていたが、本年度は、被験者が移動を伴う日常生活動作における視線を計測できるように装着型の視線計測システムを拡張した。
次に、初年度に構築した四肢運動評価システムにAI(ディープラーニング)技術を導入し、多様な日常生活動作においても四肢動作を計測できるようにシステムを拡張した。本年度拡張した装着型の視線計測とAI技術を活用した四肢動作計測を組み合わせ、介護機器操作中の視線と全身のモーションを同時計測した。この計測結果より、介護機器の操作性の評価や介護者の動作特徴を可視化できる可能性を確認した[i-CREATe 2020]。
さらに、本年度は音声や触覚(振動)などの情報を提示しながら、四肢運動や眼球運動を評価可能なシステムの開発を行った。開発したシステムでは、初年度に開発してきた視線計測システムと四肢運動システムに音や振動の感覚刺激を提示する機能と提示後の反応時間を計測する機能を新たに開発した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

1.高次脳機能評価システムを構築し、国際会議にて成果発表を行うことができた点。
2.四肢運動評価システムにAI(ディープラーニング)技術を導入し、多様な日常生活動作においても四肢動作を計測できるようにシステムを拡張し、国際会議にて成果発表を行うことができた点。
3.音声や触覚(振動)などの情報を提示しながら、四肢運動や眼球運動を評価可能なシステムを構築した点。

今後の研究の推進方策

本年度に改良を行った3つの評価システムを用いて、眼球運動と四肢運動の関係性のデータ分析やモデル化を進め成果のとりまとめを行う。また、本年度に新たに開発した音声や触覚(振動)などの情報を提示しながら、四肢運動や眼球運動を評価可能なシステムの実験とデータ解析を行い、成果のとりまとめを行う。

次年度使用額が生じた理由

視線計測装置を用いた眼球運動と高次脳機能の定量評価において当初予想し得なかった新たな結果が得られ、本年度は成果のとりまとめや国際学会などでの成果報告の作業に時間を要し、当初の研究計画に変更が生じたため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Development of a Higher-brain Functions Assessment System Using a Gaze Measurement System2020

    • 著者名/発表者名
      Go Nakamura, Yuichiro Honda, Takaaki Chin
    • 学会等名
      International Convention on Rehabilitation Engineering and Technology (i-CREATe 2020)
    • 国際学会
  • [学会発表] Development of a Movement Measurement System for Testing the Effectiveness of Nursing-care Support Devices2020

    • 著者名/発表者名
      Katsuya Fukui, Kiyohiro Omori, Go Nakamura, Jiro Sagara, Takaaki Chin
    • 学会等名
      International Convention on Rehabilitation Engineering and Technology (i-CREATe 2020)
    • 国際学会

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公開日: 2021-12-27  

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