全炭酸濃度とアルカリ度の毎月観測から浜名湖における二酸化炭素分圧の時空間変動を調査した。その結果、浜名湖では二酸化炭素分圧が29 to 1476 マイクロatmの範囲で変動いており、大部分で大気の二酸化炭素分圧に対して未飽和であった。これは、活発な生物活動が有機物分解の効果を上回っているためだと考えられた。 また、公共用水域データ(pHと塩分)と本研究で得られたアルカリ度と塩分の相関式から二酸化炭素分圧の長期変動推定を行った。その結果、二酸化炭素分圧は1995~2019年の間で有意な増減傾向は得られなかった。
|