研究課題/領域番号 |
19K20445
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
高尾 信太郎 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球システム領域, 主任研究員 (80767955)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 植物プランクトン / 南大洋 / 炭素循環 |
研究実績の概要 |
本研究では、海氷融解期の植物プランクトン分類群(珪藻類、ハプト藻類、緑藻類など)の変化が鉛直的な炭素輸送効率に及ぼす影響を明らかにすることを最終的な目的としている。2023年度は昨年度取得した高速液体クロマトグラフィ(HPLC)植物色素サンプルおよび多波長励起蛍光光度計による蛍光スペクトルデータの分析および解析を実施し、色素組成推定モデルのパラメータ調整を実施した。また過去に取得した耐氷型漂流系の時系列データの解析を進めると共に、多波長励起蛍光光度計の蛍光スペクトル情報から推定される植物プランクトン分類群の検証データを南大洋航海にて取得した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウィルス感染拡大の影響が緩和したことにより、植物プランクトン色素組成データ取得が当初の計画通り進んだことに加え、関連する耐氷型漂流系で取得した各種データ解析がおおむね順調に進んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
植物プランクトン色素組成推定モデルの検証を継続すると共に、耐氷型漂流系で取得した蛍光スペクトル情報に基づく植物プランクトン分類群の変化と炭素輸送効率への影響について解析を進め、関連成果の公表に向けた国内外の発表や論文執筆を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染拡大によるデータ取得遅延の影響もあり、成果報告で支出予定だった金額が減り、次年度使用額が生じた。 次年度使用額は研究成果発表に関する打合せ、学会発表、論文投稿料などに充てる計画である。
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