ブラウンカーボン(BrC)エアロゾルは、大気環境や気候変動を影響を及ばすが、東アジア域の動態と発生源について未だよくわかっていない。本研究では、長崎県福江島において、現場観測とスカイラジオメータ観測を組み合わせて、BrCエアロゾルの光吸収特性や発生源を評価した。フィルター観測から得られたBrCの光吸収オングストローム指数AAEは、スカイラジオメータ観測から得られたものと正のSpearman相関(相関係数 0.77, p < 0.1)を示した。大気輸送モデルと衛星による火災ホットスポットを用いて、中国東部の化石燃料燃焼と野外バイオマス燃焼が高BrCイベントと関連していることがわかった。
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