研究課題
若手研究
ICTや高速通信が普及するにつれ、私たちの身の回りにおける電磁界からの生体影響に関心が高まっている。電磁界は目に見えないことや直接的な刺激がほぼ感じられないため影響の有無や程度が分かりにくく、不安を引き起こす要因となっている。本研究では空間的な電磁界の分布を機械学習やAR(拡張現実)といった最新の技術を用いることで効果的に可視化し、電磁界リスクの程度をカラーマップやヘッドマウントディスプレイ上に表示することで、誰にでもわかりやすく表示するシステムの開発を行った。
環境電磁工学
空間的な電磁界分布を可視化することは、電磁界からの生体影響を正しく理解する上で重要である。本研究では計測した電磁界の強度を生体リスクの国際基準に照らし合わせることでその影響の程度を可視化し、AR技術を用いて効果的に電磁界リスクを理解できるシステムを実現した。このことは今後さらに利用が普及するであろう高周波帯を利用した高速通信による電磁界リスクを考慮する上においても有効であり、利便性と安全性とを両立する社会の実現に大きく貢献する成果である。