本研究では,沿岸沈水植物による直接的な大気中CO2吸収について以下の3点を明らかにすることを目的としている.1) 普遍性:構成種や気候帯の異なる藻場群落において一般性を検証する.2) 規模:藻場の直接的CO2吸収による大気中CO2吸収フラックスを定量化する.3) 規定要因:生息深度や季節等の環境要因が直接的CO2吸収に与える影響を明らかにする.本研究では,フローティングチャンバー法及び放射性炭素同位体法により,この炭素フローの定量化を行う.
当該年度は過年度に取得した試料の分析を進め,現地取得データ及び化学分析データを組み合わせて藻場の直接的CO2吸収に関する解析を実施した.
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