コロナ禍の影響で現地調査が不可能となったため、研究内容を一部変更した。研究成果の1つ目は、先行研究、資料収集、ヒアリング調査によって、石垣島・西表島で行われていた国産工業用マングローブ染料「カッチ」の製造履歴をまとめた。2つ目は、西表島のマングローブ利用における課題を世代間問題と捉え、「フューチャー・デザイン」を取り入れたアンケート調査を行った。結果の一例として、マングローブを含む世界遺産管理主体として求められる割合は現世代視点では「国・政府」と「観光客・訪問客」では同等であったが、将来世代視点に変わることで、「国・政府」は有意に増加し、「観光客・訪問客」は有意に減少する傾向が明らかになった。
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