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2023 年度 研究成果報告書

高度情報化時代に適応する権威主義国家:湾岸産油国の事例から

研究課題

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研究課題/領域番号 19K20527
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分80010:地域研究関連
研究機関公立小松大学

研究代表者

千葉 悠志  公立小松大学, 国際文化交流学部, 准教授 (70748201)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード中東 / メディア / 湾岸産油国 / 情報化 / 民営化 / デジタル化
研究成果の概要

本研究では、高度情報化時代に対する権威主義国家の適応を、世界的に見ても情報化が進む湾岸産油国の事例分析から論じた。とくに、本研究では「アラブの春」を前後としたメディアに対する、あるいはメディアを通じた統制監視手法の連続性とその高度化という問題に着目した。他地域の事例も参考にしながら、情報化が権威主義国家を強化する可能性や条件を探った。本研究を通じて、経済力を高めた湾岸産油国は、急速な情報化を遂げ、多くの国では情報部門の民営化が進んでいることが明らかとなった。その一方で、どの国でも政府が民間企業を通じた情報統制の方法を高度化させており、情報自由化を統御している実態が明らかになった。

自由記述の分野

中東地域研究

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術意義は、大きく3点に集約できる。第1に、情報化と情報部門の民営化がともに進む湾岸産油国にあって、権威主義的な政府がメディアを管理統制するメカニズムの一端を解明することができた。それにより、権威主義体制下のメディアについての研究に理論的貢献ができたと考えられる。第2に、湾岸産油国のメディアと政治の関係を解明できたことで、中東の政治を考えるうえでの新たな視角を提供できすることができた。第3に、論文を中東のメディアと文化に関する国際的なハンドブックに掲載できたことで、研究の成果を国内だけでなく、国外にも広く発信することができた。

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公開日: 2025-01-30  

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