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2023 年度 実績報告書

ケニア稲作農村の食料分配と子どもの食事にみる社会の再生産:インドネシアとの比較

研究課題

研究課題/領域番号 19K20537
研究機関拓殖大学

研究代表者

伊藤 紀子  拓殖大学, 政経学部, 准教授 (80751809)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードケニア / 食料分配 / 子ども / インドネシア / 社会関係 / ネットワーク / 食料消費
研究実績の概要

本研究は、アフリカとアジアの農業開発政策が農村社会に異なる影響を与えてきたことに注目し、ケニアとインドネシアの稲作農村地域において、社会ネットワークを通じた食料分配の機能を検討することを目的とする。アフリカやアジアの農村における社会関係や子どもの食事の実態を把握することを通じて、持続的な農業生産や食料消費を可能にする農村振興策への示唆を得ることを目的とする。
2023年度は、調査地であるケニアやインドネシアで実施してきた、社会関係や食料消費、農村開発に関する調査結果・データについて、子どもの食事や子育て中の女性、農村世帯に焦点を当てた分析を行い、最終成果をまとめた。アフリカやアジアの農業、食料消費、フードシステムに関する幅広い文献調査、学会報告、論文の作成を実施した。5月に行われた日本アフリカ学会においては、ケニアにおける食料消費の変化について口頭報告を行った。また、6月に行われた国際開発学会では、インドネシアの社会関係や女性の食料消費に注目した報告を行った。インドネシアにおける社会関係や食料消費に関する論考は、査読付き論文としての掲載が決定した。アフリカにおける多様な食料消費や農業に関連する活動に関する書籍の書評を執筆し、アフリカ内の食料消費や農業の多様性に関する知見を広めた。これらを踏まえたアフリカとアジアの農業政策やコミュニティ、社会関係の違いに関する考察をとりまとめた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] インドネシア稲作農村における女性の社会関係と食料消費:社会とのつながりが食生活に果たす役割の事例分析2024

    • 著者名/発表者名
      伊藤紀子
    • 雑誌名

      国際開発研究

      巻: 33(1) ページ: -

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 書評 Sakamoto, Kumiko, Lilian Daniel Kaale, Reiko Ohmori, Tamahi Kato (Yamauchi) (2023) Changing Dietary Patterns, Indigenous Foods, and Wild foods: In Relation to Wealth, Mutual Relations, and Health in Tanzania, Springer2024

    • 著者名/発表者名
      伊藤紀子
    • 雑誌名

      国際開発研究

      巻: 33(1) ページ: -

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] インドネシアにおける食料消費の現状と変化:西ジャワ農村の事例2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤紀子
    • 雑誌名

      国際開発学会第24回春季大会予稿集

      巻: 2023年度 ページ: 227-230

  • [学会発表] ケニアにおける食料消費の変化:ムエアとナイロビの調査から2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤紀子・丸山優樹
    • 学会等名
      日本アフリカ学会第60回学術大会
  • [学会発表] インドネシアにおける食料消費の現状と変化:西ジャワ農村の事例2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤紀子
    • 学会等名
      国際開発学会第24回春季大会

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公開日: 2024-12-25  

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