研究実績の概要 |
本研究の目的は、「保守化」している評される昨今のインドネシアのイスラーム社会における女性たちの装いに着目し、当事者へのインタビュー、テキスト分析、悉皆調査を用いて、女性たちのミクロな語りとその背後にある言説、そして全体像を明らかにすることにある。4年間で実施する研究内容として、A) 首都ジャカルタと地方都市マカッサルの大学生と住民の女性たちを対象に、装いに関する悉皆的調査、B)ニカーブ着用者およびヴェール非着用者への聴き取り調査、語りの分析C)装いの選択や実践を支えるイスラーム的言説分析と設定した。 研究1年目の2019年度は、2019年8月・9月と2020年2月の現地調査を実施し、ジャカルタとマカッサルにて、大学生へのアンケート調査の実施、ニカーブ着用者へのインタビューや勉強会の参加、説教師へのインタビューやSocial Mediaの映像や投稿に関するテキスト・言説分析などを実施した。本研究課題に関連する今年度の研究実績は以下の通り。いずれも研究成果発表。 ・Wearing niqab as proof of hijrah among urban muslimah in Indonesia, @Annual International Conference on Islamic Studies 2019, Oct 2, 2019 ・(Invited) Beyond the veiling;the trend of muslim fashion in Indonesia, International conference: “Halal as a way of life” @ EHESS Paris, Sep 6, 2019. ・「現代インドネシア社会におけるニカーブ着用現象」第35回日本中東学会年次大会、於:秋田大学、2019年5月12日
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