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2020 年度 実施状況報告書

ニカラグアの貧困削減と国際移動:ポストコンフリクト地域における宗教観を手がかりに

研究課題

研究課題/領域番号 19K20551
研究機関椙山女学園大学

研究代表者

小林 かおり  椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (00782781)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード国際移動 / 地域社会
研究実績の概要

本研究の目的は、ニカラグアのポストコンフリクト地域において、貧困削減を目的とするニカラグア人の国内外の三つの移動ルートを宗教観から分析を試みることによって、その移動のメカニズムを明らかにすることである。対象地域の三つの移動ルートとは、米国、コスタ・リカ、ニカラグア国内の地域移動である。2019年度の調査では、ニカラグアの当該地域からの移動ルートが大きく変化したことを明らかにした。
2020年度は、前年度ニカラグアで実施した233件のインタビュー調査および米国やコスタ・リカへ移住したニカラグア人へのインタビュー調査、宗教関連機関でのインタビュー調査の成果をもとに、現地研究者と協力して3か国での調査を発展させる予定であった。しかし、COVID-19の影響もあり予定していた海外調査が全く実施できなかった。よって2020年度は、以下のことを行った。
1.2019年度に実施した本研究テーマにおける調査のデータ集計やまとめ、2.現地研究者との「国際移動」の研究を通じた交流、3.研究成果の教育活動への活用
1では、2021度の論文執筆に向け、2019年度に実施した調査を日本語と英語でデータ集計し、まとめた。2では、日本における国際移動(在留外国人)の中でも外国人留学生に着目した。具体的には、行政政策との関係から外国人留学生の国際移動に関する論文を日本語で執筆し、それを英語に翻訳することで海外の研究協力者と知見を共有し、交流を深めた。3では、本研究テーマで得られた成果の一部を学内外の授業などにおいて活用し、周知した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年度に予定していた海外調査が全く実施できなかったため、代替措置として日本の在留外国人についての執筆論文を英訳し、日本の国際移動についての知見を共有することで現地研究者との交流をはかった。2020年度に「国際移動」に関連する論文自体は日・英の両言語で執筆できたが、本研究の本来のテーマとは異なる内容であったこと、また、本研究課題のデータの集計やまとめは行ったが、論文執筆に至らなかったため、本研究課題の進捗状況を「やや遅れている」と自己評価した。

今後の研究の推進方策

今後しばらくラテンアメリカと米国での調査は厳しくなるが、将来、「国際移動」をアメリカ大陸だけの現象としてとらえるのではなく、アジアとの関連性からも論じるための準備として2020年度の研究を位置づけている。
2021年度は、これまでニカラグア、コスタ・リカ、米国で調査したデータをもとに、本研究課題についての論文を執筆する。同時に、「国際移動」の執筆論文を通じた現地研究者との交流も続けていきたい。

次年度使用額が生じた理由

本研究は現地調査に資金が必要であるため、調査が十全に実施できるよう年度ごとに調査費用を確保し、計画的に助成金を使用していた。しかし、2020年度はCOVID-19の状況下、海外調査が困難であったため次年度使用額が生じてしまった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 「多文化共生と外国人留学生」("Multicultural Coexistence" and International Students" )2021

    • 著者名/発表者名
      小林かおり
    • 雑誌名

      Autres 多元文化研究

      巻: 12 ページ: pp.65-80

    • 査読あり

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公開日: 2021-12-27  

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