|
アフターコロナ期という状況を鑑みて，現代のファミリー層のレジャー感に関わる定量的調査を実施した。具体的には，移住者の地域定着という観点から子どもの外遊び環境に対する価値観やレジャー活動の実施などに関わるウェブアンケート調査を遂行した。また，通過型観光地がアフターコロナ期においてどのような役割を担いうるのかを把握するために，事例地域を訪問したツーリストにアンケート調査を行った。そして継続的に遂行していた徳島県上勝町における棚田フィールドを活かしたアウトドアレジャーに関わる研究内容を取りまとめ，現在学術誌に投稿している最中である。
コロナ禍という未曾有の状況下に直面し，アウトドアレジャーの意味合いや実施形態，行動特性も大きく変容した。研究機関を通してコロナ禍以前のアウトドアレジャーに関わる研究については一定の成果をあげることができた一方で，コロナ禍およびそれ以降の実証研究についてはフィールドワークや統計分析を進めることができたものの，それらの成果報告はローカルスケールでのプレゼンテーションにとどまることが多かった。現在投稿中の論考を含めて，今後も引き続き成果のアウトプットを活字化という選択肢を含めて着実に実現できるよう努めていきたい。
|
