研究課題/領域番号 |
19K20568
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
伊藤 央二 中京大学, スポーツ科学部, 准教授 (00736861)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | スポーツツーリズム / 観光行動 / 感嘆喚起経験 / 世界遺産 / 熊野古道 / 生理心理学 |
研究実績の概要 |
本研究ではアクティブスポーツツーリズムを通して得られる意味深い心理的経験を、世界遺産でもあり、参詣道でもある熊野古道を対象に明らかにすることを全体の研究目的としている。研究プロジェクトの3年目にあたる令和3年度には、VRゴーグルを用いて行う実験調査の準備を行った。具体的には、実験で用いるVR動画の選定・編集、VRゴーグル使用のデモンストレーション、質問紙の作成、研究倫理審査の申請を行った。なお、新型コロナウイルス感染症の影響のため、研究協力者がいるオランダおよびカナダへの出張を取りやめたが、電子メールやオンラインビデオで継続的に連絡を取り合っている。特に、令和4年3月22日には、研究協力者のMitas博士(Breda University of Applied Sciences)の研究室セミナーに招かれ、本研究プロジェクトに関わるオンラインプレゼンテーションを行った。Mitas博士以外の多くの研究者からも有用なフィードバックをもらうことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和3年度に和歌山大学より中京大学に異動したため、研究実施の環境整備などに時間を要してしまった。また、異動に伴い、調査対象地の熊野古道から物理的に離れてしまったことも研究に遅れが生じた原因である。具体的には、熊野古道出張が県境をまたぐ移動になってしまったため、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により現地での情報収集が難しくなってしまった。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度の前半に令和3年度実施予定であったVRゴーグルを用いた実験調査を実施する。データ分析を行い、国内外の学会発表(申込含む)および論文執筆を行う。また、令和4年度後半には熊野古道での質問紙調査を行う予定である。加えて、年度内に新型コロナウイルス感染症が収束すれば、これまで延期となっていたオランダおよびカナダへの出張を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
和歌山大学から中京大学への異動および新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、令和3年度に実施予定であった実験調査が遅れてしまったため、次年度使用額が生じてしまった。加えて、予定していた国内外の学会参加が中止やオンライン開催となるだけではなく、県境をまたぐ国内出張の自粛要請期間もあったため、旅費の支出に未使用額が生じてしまった。
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