研究課題/領域番号 |
19K20611
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
西岡 仁也 筑波技術大学, 産業技術学部, 講師 (40712013)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | モーショングラフィックス / デジタルサイネージ / デザイン / 聴覚障害 |
研究実績の概要 |
2022年度は当初聴覚障害者を対象とした実験を行い,その結果と既存のデータを合わせて分析し,論文執筆を行う予定であった.しかし,コロナウイルス感染症の影響から年度内に聴覚障害者を対象とした実験が難しいと判断し,年度後半に実験環境の整備を進めるために視線計測の機器の購入し研究環境を整備した. 本研究は聴覚障害者へ配慮したデジタルサイネージにおけるモーショングラフィックスの有効性を明らかにする研究である.聴覚障害者に対する緊急時の効果的なデジタルサイネージへの画面表示を明らかにするため,視線計測を含めた実験が当初の計画に入っており,過年度の実験においては視線計測機器を使用して実験を行なった.しかしながら,研究代表者の所属する大学の設備として使用した当該視線計測機器の老朽化に伴い,解析用ソフトウェアのみの導入では精緻な解析が難しいことがわかった.そのため,新たにTobii社の支線計測器および解析用ソフトウェア一式を導入した. また,2019年から蓄積していたデータをもとに,データの整理,分析および論文の執筆を進めた.その際,視線計測のデータについては,新たに導入した機器及びソフトウェアを用いて実験を行右予定であることから入れなかった.しかしながら,過去の実験で得られた被験者の課題への回答データから,緊急時の画面表示へ導入した動きの違いに対する,文字の大きさ,経路,設問の内容との関係から,主観評価及び設問への正解率から分析した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
年度当初は早い時期に視線計測の機器を購入して実験を行いデータを蓄積する予定であったが, 年度内を通してコロナウイルス感染症の影響もあり,実験を行うには人数が集め難い状況であったことから当該機材を用いた新たな実験は行えなかった. また,予定を入れ替えてこれまでの成果をまとめ,論文執筆を行ったが年度内の投稿はできなかった.
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今後の研究の推進方策 |
今年度まとめた研究の成果を発表するため,学会発表ならびに論文の投稿を予定している. また,該当論文に続く形で視線計測を用いた新たな実験の実施および分析を行い,当初予定していた内容に即して最終的な成果物を論文の形でまとめる. また,本研究で得られた知見をもとにモーショングラフィックと視覚伝達に関して体系的にまとめたWEBサイトを作成する.
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