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2021 年度 実施状況報告書

「プラットフォーム」を通じた地域課題へのアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 19K20636
研究機関成蹊大学

研究代表者

吉見 憲二  成蹊大学, 経営学部, 准教授 (10570054)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードプラットフォーム / 地域コミュニティ / 地域コンテンツ / ファン / 制作者 / ローカルメディア
研究実績の概要

昨年度に引き続き、長引くコロナ禍によって多くの地域の活動が自粛を余儀なくされており、研究の実施が著しく困難であった。本年度はそうした状況下でも継続している地域の取り組みを中心に研究を展開したが、調査範囲は限定的なものとなってしまった。
そうした中でも、既存研究とコロナ禍での事例を踏まえた「地域コンテンツの定着モデル」を本年度の研究実績として提案した。これは制作者(担い手)、地域、閲覧者・訪問者の三者の関係を示したものであり、この三者のバランスが地域コンテンツの定着において重要であるという仮説を示している。例えば、地域外の代理店への丸投げのような取り組みが長続きしないケースについては、本モデルを踏まえると地域から当該コンテンツへの敬愛が不十分であることが全体のバランスを崩している要因として考えられる。逆に、地域発の新しい取り組みがなかなか継続しないケースについては、地域外の閲覧者・訪問者への支持が獲得できていないことが要因として考えられる。併せて、本モデルではローカルメディアや地域の活動に協力する専門家/プロの役割についても検討している。ただし、提案モデルはあくまで仮説の段階であるため、今後の検証が求められる。
さらに、当初調査を予定していた地域の取り組みがアフターコロナの社会において継続/復活するかは本研究の主要な関心となっている。引き続き調査に関しては厳しい状況が続くことが予想されるが、地域プラットフォームにおけるレジリエンスといった観点から検証を行いたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究開始年度から深刻化したコロナ禍の影響により、全面的な停滞を余儀なくされている。2021年末にある程度の収束を見せたことから年明けの調査の再開を予定していたものの、1月下旬より第6波が深刻化したため、再度延期することとなった。地域の活動自体が制限されているため、調査を実施することが困難な状況が続いている。

今後の研究の推進方策

引き続きコロナ禍により研究の実施に対して厳しい環境が続くことが予想されるが、徐々にウィズコロナ下での日常が戻りつつあるため、主催者の迷惑にならない範囲での研究の実施を検討している。併せて、コロナ禍における活動継続において地域コミュニティが果たした役割についても重点的に扱っていくことを考えている。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍によって当初予定していた調査の多くが延期を余儀なくされたため、次年度使用額が生じた。研究の性質上、訪問調査を重視しているため、新型コロナウイルス感染症の収束後にまとめて調査を行うことを予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 新しい地域コンテンツの創出と定着に関する一考察2021

    • 著者名/発表者名
      吉見憲二
    • 学会等名
      日本情報経営学会第81回全国大会

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公開日: 2022-12-28  

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