研究課題/領域番号 |
19K20642
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
温 文 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (50646601)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 運動主体感 / 運動制御 / メタ認知 / 認知神経科学 / 意識 |
研究成果の概要 |
本研究は運動主体感に対するメタ認知、すなわち、「自分が制御している」という主観的な感覚に対してどのぐらい確信を持つのかという認識を研究テーマとし、運動主体感のメタ認知の行動レベルの特徴を解明し、さらにその神経基盤を解明することを目的とした。本研究は行動実験及び認知神経科学の手法を用いた。実験参加者が画面上の物体を制御する際に、制御した物体を検出する際の自信と問うことによって、正しい判断に対して高い自信を持ち、誤った判断に対する低い自信を持つというメタ認知の機能の敏感さを解明した。さらに、メタ認知の敏感さと実際の制御プロセスの関係性を解明した。
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自由記述の分野 |
認知科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動主体感(Sense of agency)とは、自分の意識で自分の行動を制御し、さらに外界の変化を引き起こしたという主観的な感覚を指す。メタ認知とは、自分の選択や判断に対する認識を指し、知覚判断という一次判断に使った情報をレビューし、自分自身の行動が正しいかどうか二次判断を行う過程である。一次判断からメタ認知の間に、情報がどのように利用されているのかがまだ未解明であるため、これまでに多くの研究者に注目されてきた。この運動主体感のメタ認知のメカニズムの解明は、多感覚統合、メタ認知の情報処理のメカニズムを理解するのに極めて重要である。
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