本研究では家庭での日常的な健康管理の実現に向け,非装着で計測可能な BCG を用いてトイレで生体情報を計測するシステムを提案した.体動アーチファクトの影響により ECG や PPGなどの手法と比較して心拍検出精度が劣る BCGに対し,心拍の周期性を利用した心拍検出アルゴリズムと PPI 時系列から誤検出を検知し推定値で補完するシステムを構築した.13 名の被験者を対象に実験を行い,提案システムによりMAE の中央値が 2% 以下での計測を実現した. 以上により,トイレでの日常的な生体情報モニタリングにおいて,提案手法による BCG 計測は心機能,自律神経機能の評価に有用であることが示唆された.
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