本研究ではナノメディシンの有効性の精密な事前評価を目指し、診断と治療とを同一プラットフォームで行うことが可能な次世代型ナノメディシンの創製を目指した。具体的には低侵襲かつ定量的な診断法である19F-MRIに着目し、高分子ミセルの形成/崩壊と19F-MRIシグナルのOFF/ONを巧みに結びつけた高分子ミセル型ナノメディシンの創製を狙った。最終年度では、この肝となるプローブ分子の合成に着手したが、脱保護反応などに苦心し、狙った通りの分子を得ることができなかった。本研究はコロナ禍の影響も大きく受けており、今後も追求していく予定である。
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