研究課題
若手研究
本研究は、現状普及が進んでいない超音波治療装置の課題を解決すべく治療を支援する超音波診断技術の精度向上を目的に行われた研究である。治療支援が困難になる状況でも超音波治療領域を非侵襲に診断できる技術を開発した。本研究期間において、超音波治療時に生じるキャビテーションと呼ばれる常温沸騰気泡からの散乱信号に着目した新しい信号処理技術によって、従来よりも精度の高い超音波診断技術を開発することができた。
超音波工学
本研究は、これまで解明されていなかった、超音波治療部位に生じた、たんぱく変性、キャビテーション気泡生成と診断用超音波信号変化の関係を明らかにした点で、学術的意義がある。その関係から、超音波治療における、超音波診断技術の精度を向上させることができた点で、超音波診断における新しい技術の創生と現状の超音波治療機器の普及拡大の観点から社会的意義があると考える。