研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腹腔鏡をはじめとする低侵襲手術の適応は拡大し, より複雑で困難な手術に対しても安全な施行が求められている。また大腸癌の腹腔鏡手術の治療成績においては施設間差が指摘されている事も問題である。術後縫合不全を低減するための血流評価をICGで可視化する工夫や、通常は透見されない血管や尿管を蛍光で光らせながら行う蛍光ガイド手術は、手術の難易度を低減し、安全性を向上するメリットが期待される。 このような手術ナビゲーションは, 解剖の十分な知識や多数の手術経験があれば必ずしも必要ではないが,より複雑で高難度な腹腔鏡手術の実践にあたって, また若手外科医の安全な教育の側面に社会的意義があると思われる.
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