切断者が装着する義足は,失われた身体を代償するパーツの組合せで構成されている.パーツの位置関係をアライメントという.身体と義足の接続部をソケットという.ソケットは,身体との適合が重要であり,形状とボリュームの調整による適合が重要となる.臨床的において,この調整は,リハビリスタッフが切断者ごとに目視評価と主観的評価によって判断しており,経験的な知識と技術によって調整が行われているため,アライメントとソケットの調整に時間を要することが問題点として挙げられる.そこで,本研究は,義肢装具の適合評価の向上を目的として,義足アライメントとソケット内圧力の関係を分析することを目的とした.
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