研究課題/領域番号 |
19K20739
|
研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
生方 北斗 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 助手 (50795127)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | Goldmann視野計 / 視野検査 / 視能訓練士 / 視能訓練士教育 |
研究実績の概要 |
Goldmann視野検査 (以下,GP検査) は,他の眼科検査に比べて熟達のための質の高いトレーニングが必要である。本研究は,GP検査における技能を評価する教育用システムを構築し,視野検査に関する教育の質の向上を目指すものである。 2019年度は,申請者らが開発した既存のGP検査のトレーニングシステムをもとに,教育的な価値をもつGP検査の技能評価項目を検討するソフト面の構築と,より実際のGP検査に近い操作が可能となるようなハード面の改善を計画した。 当該年度ではソフト面に関するブラッシュアップが主となった。具体的には,システムを利用した模擬患者に対するGP検査で得られた測定者 (本研究の被験者) が検出した視野データと模擬患者の視野データとの一致率を検査結果の評価法として検討した。本検討については国外の有識者と討議した。さらに測定者が動かした視標の軌跡を追跡して,測定者の意図しない動きや不必要な視標操作の混在を確認する視標操作の安定性に関する評価法を検討した。本検討については国内で視野検査の技法に明るい有識者等と今後の発展に向けた討議を行った。ハード面の改善については,視野計に取り付けるセンサー部の製作に取り掛かっている段階であるが,本研究内容で期待するセンサーを取り扱う専門業者の選定までに至っている。 現状として,当該年度の計画のうち,トレーニングシステムのハード面の改善に若干の遅れがみられる。次年度はまず,そのハード面の改善を完了させ,システムの有用性について検討していく。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
トレーニングシステムのハード面の改善に若干の遅れがみられる。COVID-19の影響により,本研究内容で期待するセンサーを取り扱う専門業者とのやり取りが同じ空間で行えず,詳細な検討を行うことが困難なため。
|
今後の研究の推進方策 |
まずはトレーニングシステムのハード面の改善を完了させる。さらに,次年度に計画しているシステムの有用性の検討を行っていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
本研究内容で期待する部品 (特にシステム稼働に必要なセンサー) の導入ができていないため,当該年度の所要額より実支出額が低い。次年度使用分でその部品導入に必要な経費として使用する。
|