腰痛に原因究明は難しく,腰痛の8割は要因を特定できていない.介護などの人を持ち上げる場合において,作業者ごとに動作が異なり,一人によって腰痛の要因である腰部負担が異なる.このため,個別の対応を行うために本研究では腰部を中心とする新たな非侵襲的内部負担計測システムを構築した.このシステムを用いて腰部負担と心的要因の関係性について骨盤ベルトを用いて評価を行い,負担値と負担感覚の相関を確認した.また,介護作業に関するアンケートを行い腰痛要因と作業の関係性について解析を行った.今後アンケートと動作における腰部負担値の計測を組み合わせることで,腰痛要因の解明へと繋げることができる.
|