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2021 年度 実施状況報告書

認知リハビリテーションのための日常生活行動に基づく認知機能の定量化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K20750
研究機関大阪工業大学

研究代表者

大井 翔  大阪工業大学, 情報科学部, 講師 (40824636)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード行動分析 / 調理行動認識 / 調理物体認識
研究実績の概要

2021年度は,2020年度に引き続き,COVID-19の影響で,病院や施設での現場でのデータ収集や実験などが困難となった.そこで,遠隔でも活用できることと安全性を考え,仮想空間を用いたシステムの開発にもとりかかった.そのため,当初の計画通りの進捗ではないものの,拡張を進めている.さらに,A病院やB施設などの現場の職員との議論を遠隔で進めることで,システムに必要な条件などを模索している段階である.実験としては,施設通院者への実験は困難であったため,模擬的にシステムの検討を行うために,健常者に対して認知負荷課題を複数の種類を与えた場合における調理中の行動のデータの収集および分析を行うこととした.調理中のデータの収集としては,調理空間の上部と後部に設置したカメラおよび頭部に装着したウェアラブルカメラで収集を行った.
研究成果としては,生活行動を認識するためのアルゴリズムを応用として,様々な分野にも適応し,査読付き論文を1件,査読付き国際会議を2件,国内外への発表を5件行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍による実際の施設などに赴くことが困難であり,実験などが予定通りに進まなかった.そこで,実空間だけでなく,仮想空間におけるシステムを開発することで,遠隔でも実験が可能とするシステムの開発にもとりかかったため,当初の実世界における生活行動からの認知状態の把握のアルゴリズムの検討が遅れている.

今後の研究の推進方策

2022年度は,実空間および仮想空間における生活行動に基づく認知リハビリテーション支援から,認知状態を把握するためのアルゴリズムの検証を行っていく予定である.
生活行動からの認知状態の把握に関しては,A病院やB施設などの作業療法士などの専門家との議論を行い,実施をしてく予定である.現状,専門家との議論を行っており,夏ごろにシステムの実験を予定している.

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由は,COVID-19の影響により研究発表が主としてオンライン開催であったため,計上していた交通費などの使用しなかっため,差額が生じている.
次年度の使用としては,国内外の学会への研究成果の発表にかかる参加費や交通費および実験協力者への謝金等へ計上する予定である.

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ST-GCNを用いた教師行動パターンに基づく教師行動の定量的評価2021

    • 著者名/発表者名
      大井翔,姚舜禹,野間春生
    • 雑誌名

      画像電子学会誌

      巻: 40 ページ: 245-253

    • 査読あり
  • [学会発表] Analyzation of Class Observation Different between Expert Teachers and Beginner Teachers2022

    • 著者名/発表者名
      Sho Ooi, Takeshi Goto
    • 学会等名
      2022 11th International Conference on Educational and Information Technology (ICEIT 2022)
    • 国際学会
  • [学会発表] 授業振り返りのための授業中の児童生徒に対する教員の行動解析に関する検討2022

    • 著者名/発表者名
      河内治遼,大井翔,佐野睦夫,後藤壮史
    • 学会等名
      2021年度JSiSE学生研究発表会
  • [学会発表] 授業評価と環境変化に基づいたマルチ生徒エージェントを活用した授業訓練システムの検討2022

    • 著者名/発表者名
      桝本智絵,大井翔,佐野睦夫
    • 学会等名
      教育工学研究会
  • [学会発表] Reflection System based on Teacher's Behavior and Speech for Improving Class of Beginner Teacher2021

    • 著者名/発表者名
      Yuchen Wang, Sho Ooi, Takeshi Goto, Haruo Noma
    • 学会等名
      International Conference for Media in Education (ICoME 2021)
    • 国際学会
  • [学会発表] 授業振り返りのための授業中の児童生徒に対する教員の行動解析2021

    • 著者名/発表者名
      河内治遼,大井翔,後藤壮史
    • 学会等名
      教育工学研究会
  • [学会発表] 授業訓練システムにおけるマルチエージェントプランニングに関する検討2021

    • 著者名/発表者名
      桝本智絵,大井翔,佐野睦夫
    • 学会等名
      第26回バーチャルリアリティ学会大会
  • [学会発表] 教員志望者と現職教員の授業観察における違いについての分析2021

    • 著者名/発表者名
      大井翔,後藤壮史
    • 学会等名
      教育工学研究会
  • [図書] VR/AR 技術における感覚の提示、拡張技術と最新応用事例~生活行動VR空間による認知トレーニング支援システムの開発~2021

    • 著者名/発表者名
      佐野睦夫,大井翔,辻村拓実技術情報協会
    • 総ページ数
      14(分担)
    • 出版者
      技術情報協会

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公開日: 2022-12-28  

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