研究課題/領域番号 |
19K20759
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配分区分 | 基金 |
研究機関 | ノートルダム清心女子大学 |
研究代表者 |
小野 真由美 ノートルダム清心女子大学, 文学部, 准教授 (00609688)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 介護リゾート / 日本式介護 / ケアの越境化 / 国際退職移住 / ロングステイ / 東南アジア / 高齢者介護 |
研究実績の概要 |
2019年度は、研究成果発表(国内・国際学会)と国内(東京)および海外(フィリピン)における現地調査を実施した。 2019年12月に、早稲田大学で開催された国際シンポジウムNODE UK/Japan International Symposium“New and old migrations and diversities in UK and Japan"における研究発表“Elderly care as a mobility industry: The case of Malaysia and Thailand"を実施した。研究発表のさいの分科会retirement migrationの参加者とともに、成果論文の共同執筆を進めている。 同じく、2019年12月に、立教大学で開催された第28回日本マレーシア学会研究大会におけるシンポジウム「『新しいマレーシア』を展望する―教育・開発・福祉」における研究発表「マレーシアにおける医療・介護のゆくえ:医療ツーリズムと高齢者介護事業の展開からの一考察」を行った。 2019年2月には、在京フィリピン大使館におけるフィリピン観光省担当官への聞き取り調査を行い、現地の長期滞在の現状や統計情報、および高齢者介護に関する聞き取りを行った。フィリピン(クラーク、マニラ)における現地調査を実施し、高齢者長期滞在施設における聞き取り調査、近隣コミュニティの把握、および滞在者への聞き取りを行った。マニラにおいては、フィリピン退職庁担当官への聞き取りを行い、外国人高齢者の長期滞在に関する現状を把握した。また、在留邦人向け情報誌の制作・発行を行う日系企業代表への聞き取りを行い、若い世代の長期滞在者の動向を把握した。 その他の活動としては、研究成果として2019年7月に単著『国際退職移住とロングステイツーリズム―マレーシアで暮らす日本人高齢者の民族誌』を明石書店から出版した。現在も、共著書の分担執筆2件の執筆を進めており、2020年度に出版を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症拡大の影響をうけ、2019年度後半に予定していた海外現地調査(タイ・マレーシア)、および日本国内(東京、大阪、名古屋)における調査の中止を余儀なくされた。さらに、現在執筆中の成果論文の執筆にむけた検討会や打ち合わせなども中止せざるをえず、年度内に完了させるべき研究活動の遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題は、2020年度の期間延長が承認された。2020年度は、成果論文の出版(共著書の分担執筆2件、国際学術誌共著論文1件)を予定している。また、2019年度に中止した、タイ(バンコク)およびマレーシア(クアラルンプール)における現地調査の実施を予定している。また、海外調査の実施が困難な場合でも、国内における聞き取り調査を進めていくことを計画している。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症拡大の影響をうけ、2019年度の研究計画の遂行に支障が生じた。そのため、2020年度に本研究課題の期間延長が承認された。2020年度は、成果論文の出版(共著書の分担執筆2件、国際学術誌共著論文1件)を予定している。また、2019年度に中止した、タイ(バンコク)およびマレーシア(クアラルンプール)における現地調査の実施を予定している。また、海外調査の実施が困難な場合でも、国内における聞き取り調査を進めていくことを計画している。
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