研究課題
本研究は、英語の読み書き障害(英語ディスレクシア)の児童生徒の指導に際して、小中学校の教員が直面する問題および潜在又は顕在するニーズを明らかにし、英語ディスレクシアの診断テストを開発することを目的とするものである。2017年度と2019年度には、先行研究の高等学校教員や小・中学校教員に対する学習障害やディスレクシアについての調査を参考に、福岡県内の公立小・中学校の英語科教員へのアンケートおよびインタビューを実施し、その結果を分析した(2018年度は研究を一時中断)。 最終年度となる2020年度は、2017~2019年度に実施した福岡県内の公立小学校・中学校の英語科教員を対象とした調査の結果をさらに分析し、教員が英語ディスレクシアや英語ディスレクシアの児童生徒の指導について、どの程度またどのように認識しているかを明らかにすることを目的とした。2020年度の具体的な研究実績は、下記の通りである。1.アンケートおよびインタビュー後、量的および質的分析の結果に基づき、英語ディスレクシアや英語ディスレクシアの学習者に対する指導に関して教師が持つ認識やニーズを類型化した。2019年度から継続して分析したが、2020年度は主にテキスト分析を行い、量的分析からは見えにくい教員の認識やニーズを掘り下げた。2.本研究で行った一連の調査で得られた成果を論文で発表した。3.2021年度に外国語教育メディア学会第60回全国研究大会での全体シンポジウムに登壇し、研究成果を発表する予定である(2020年度の開催が延期されたもの)。
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Bulletin, Faculty of Foreign Studies, the University of Kitakyushu
巻: 152 ページ: 11-22
巻: 152 ページ: 1-10
巻: 151 ページ: 89-114